2013年12月11日水曜日

小学校の作業裏で起きていること

さてさてさて、
招聘作家の淺井です、
また15日から22日までの1週間小金井市民になりに行きます
いよいよプロジェクトも中盤(まだ終盤には早い)

 
 
これまで5つの小学校の制作を終えて、それぞれ30~100m規模の作品を作ってきました
達成感すでに半端ないですが中だるみしちゃいけません。
 
 

なぜなら、まだまだ やること できること 考えること
我々には山ほどあるからです、

コガネイの地上絵って近頃 市内の小学校の話ばっかりだけど、ほかの場所には焼かないの?との声があり、今日はそれについてのお話です。

 



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これまで話題は小学校中心で動いていましたが、
実を言えば小学校での制作は開始前の交渉の段階では小金井市のすべての小学校は180×180㎝の小さなもので あくまでも「これから作られる大きなもの=55周年メイン作品」の外周を取り囲み補強する衛星のような役割というイメージがありました。(もっと言えば小学校作品のほかに、市内150箇所のすべてのバス停にも作るという話もありました・・・・)

 
しかしいざアートウィークスが始まり、1校1校の制作可能場所、先生/生徒さんの作るものの熱量が半端なく、180×180程度の作品という構想はどこへやら、ほとんどの小学校が1学年70~130人、30~100m規模の大きな空間をのびのびと使用した作品へと転化していきました。(これって考えると結構すごいこと)
 
焼き付け場所を確保していただいたうえで 学校で切ってもらったものは学校に焼き付ける、気がつけば我々の作業量は何十倍にもなり飛び交う情報もそのことが大半を占め、小学校中心のように見えてしまうのも仕方がないと思います・・・・。
 
 
 

しかーし

 
けれども忘れちゃいけないのは、55アートウィークス期間中やそれ以前にスペースNや駅校内、様々なスペースで制作を重ねてきた「(学校以外の場所で)一般の方に作っていただいた、あの多くの白線」なわけです、具体的にはA4のサイズの紙に500枚以上!!の地上絵のモチーフです。正確な数字ほしいですね)
 







これらは全て、統計、撮影、メンテナンス作業(焼き付けたときにおかしくならないように補正する作業)を学校での制作裏で黙々と続けてきています、
これらを小金井の町に解き放つのを出来上がった形を見たり、書かれたメッセージを読みながら一つ一つの熱量を体にしみこませ、僕たちはずーーーーーーーっと楽しみにしています
 


町に作品を作るということは、想像以上に制約が多く、多くの人に協力していただきながら複雑な交渉と準備が必要になります、でも大丈夫不可能そうに見えるいろんなこも一つ一つ丁寧にやれば自分たちでもできることだったりします。
 

規模が大きくなかなか場所が確約されませんが、もうしばらく気長に、おつきあいください。
そして焼きつけ当日これそうなら、ぜひ覗きに(参加しに)来てくださいね



 


※写真は在りし日のスペースNの市民スタッフさんからの差し入れ(というか夕飯)
    おでんと手作りパンと地元の温野菜、ウィンナーとキャベツ はっきり言って幸せ。


淺井裕介